“ソフト・ロックの王者” ことアソシエイションのラスト・アルバム、1972年の作品です。 全盛期のきらきらしたポップな楽曲は影をひそめ、スワンプ有り、カントリー風あり、フォーク有りの内容。しかしながら、彼らならではの鉄壁のハーモニーにはさらに磨きがかかり、ラスト作ということも相俟って切なさを感じる程の美しさです。 シティの「Snow Queen」、ジョン・セバスチャンの「Darling Be Home Soon」をはじめ、「Silent Song Through The Land」や、「Come The Fall」、「Rainbows Bent」等、心温まるナンバーが並びます。とりわけ「Indian Wells Woman」と、サビをひたすら繰り返すだけなのに何故か込み上げてくる涙もののラスト・ナンバー「Little Road And A Stone To Roll」は、儚く切ないメロディーラインながらも限りなく優しい必聴曲です。